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がーでぃあんず

 電車更新。

 仕事のつもりでマジ原稿を書いていたら凄まじい勢いで趣味原稿へと変貌したので、半分の意気消沈と半分の解放感があり、きょうはもういいやということで映画を見に行った。

 ガーディアンズオブギャラクシー3。封切りからしばらく経ったけど、ようやく行ってきた。

 ド名作でした。

 正直フェーズ4にはもうほとんど期待してなくてキングオージャーのほうがおもしろいだろと思っていたんだけど、GotGだけは信じられるシリーズなのだと痛感させられた。

 ほとんど文句のない作りで、完璧に近い出来だったのではないかと思う。理由は語るも不粋なんだけど、望外の良さとして、テーマの一貫性と美しさがあった。

 「ありのまま」と「多様性」。これが優生学と正面から衝突するシナリオだったけど、説教くささはどこにもなく、ただただガーディアンズたちの取り巻くコミュニティの雑多な多様性、自然の魅力に感じ入る話しだった。

 とくにガモーラの顛末がすばらしかった。ガーディアンズで表現される「ありのまま」は自己同一性にまで範囲が及んでいて、この自分が歩んできたこの自分が大事なのだというスタンスを崩さなかった。それは運命を受け入れながらも先に進むしかないという人生の主題そのものの表現で、ジョジョ風にいうなら人間讃歌だった。

 たくさんうしないながらも友だちと痛みに耐えて前に進んでいく、というテーマを逃げずに正面から描き切って、いちばんいいかたちで完結した。心からいい映画だったと思う。