lokanikki

kokoha tekitou kousin blog jayo

寝る前

 布団。半分メモみたいなかたちで寝る前に残す。

・小説を書くことは大変。1作を捻出するというのはものすごく労力の使う行為で、それ以外の部分まで気を払うことは、とてもできない。ぼくにできるのは自分がおもしろいと思える話をのたうちまわりながらなんとか捻り出すくらいのことで、それ以上の仕事を自分に望むべきではない。

・小説は、商業作においても帰納的な存在であり、演繹的な産物ではない。少なくとも、そうあるべきではない。また本来は設計されるものでもなければ、本番に着手する前に練られるものでもない。

・小説を帰納的な存在として捉え続けるかぎり、商業的な既存のフォーマットに則って活動することは、あまり現実的ではない。

・プロとして書く、読者の存在を念頭に置いて書く行為よりも、ほかに試すべきものがあるように思う。

・小説はつねに原稿のなかにしか存在しない。

・(ぼくにとって)小説はひとりで書くものであり、ある種自己完結している。読者は求めるが、製作はひとりでおこない、評価的な賞罰はすべて自分にのみ戻ってくる状態がこのましい。

・小説を書くという行為ただそれじたいが、お前にとってはもっともむずかしい。お前はそれ以外のことに気を払えない。お前はすでに100%の力をそれに使ってしまっている。お前になにかできるとしたら、つねに完成させたあとだと思え。