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kokoha tekitou kousin blog jayo

えろげー

 めずらしくぽちぽちエロゲーをやっている。いつ買ったのかも思い出せないくらい昔に買ったユメミルクスリ。どういう文脈か忘れたけど友だちとエロゲーの話になって、いいかげんやってみるかということになった。実況プレイしている。

 かなり変わったノリとゲームだなーと思って少し冷めた目線でプレイしており、実際昨日の夜に先輩(弥津紀)ルートのバッドエンドを迎えたときは「はぁ…なるほど…?」という感じだったのだが、本日続きをやってグッドエンドを見たら素直にいい話だなと思えた。事情はともかくとして、生まれつき死生観の薄い少女が自暴自棄な生活を送っていたが、主人公とのあいだに子どもができたら死ぬことが怖くなり、彼女のなかでなにかが死に、なにかが生まれる。いい話だった。

 グッドエンドに分岐する理由はおそらく主人公から先輩への一途な態度なのだと思うけど、妊娠した先輩が不安に思わずに最後主人公に会いに行く理由としてはかなりシンプルに納得がいく話だったので、そのあたりもよかったと思う。

 死および稀薄な死生観はジュブナイル物ではまっとうなテーマで、文学でもよく採用される(ぼくが心の底から好きなのは舞城王太郎の「私はあなたの瞳の林檎」に収録されている「僕が乗るべき遠くの列車」という短編だ)。王道テーマに着手したときに逃げずに正面から書くのは田中ロミオ氏の美点なのだろうか。ぼくは逃げない話が好きです。

 といってもまだあえかのルートとねこ子のルートは未着手なのでゲーム全体としてはどうなのかわからない。またぽちぽち続きをやろうと思う。