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kokoha tekitou kousin blog jayo

何日ぶり

 更新どれくらいぶりだ?と思ったけどいうても2日ぶりくらいなのだろうな。

 最近ちょっと仕事であまりにもガン萎えすることがあって、昨日はそれで高校時代のともだちに3時間くらい話し、夜は大学時代の知り合いに4時間くらい話した。気づいたら明け方だった。つまりなんもしてないです。

 仕事でこれくらいの思いするのは普通のことなんだろうな。まだ愚痴れるだけマシだと思う。

 最近は映画を二本見た。どっちも好きな映画で、初見ではない。

アパートの鍵貸します」本当に大好きなんだよな。ぼくはこの時代のアメリカ映画が本当に好きです。とくにビリーワイルダー、あまりにもよい。しかしあらためて見ると記憶よりもよかった。さらによくなっていた。

 アパートの鍵貸しますには、ラブロマンスに必要なものが本当にぜんぶ詰まっていると思う。過不足のない、本物の100%。ぼくはジャックレモンが最後まで男性として魅力ではないように描かれていること(中盤の酔ってキマっているときに別人のようになるシーンとはべつに)が誠実な話だと思う。

 ビリーワイルダーは生涯に渡って娯楽映画だけを撮るという宣言をしていて、芸術映画はやらないと言っていたらしいんだけど、ぼくはこのひとの娯楽映画の撮り方には、最終的に芸術性があると思っている。アパートの鍵を上司に貸すという罪を犯しているジャックレモン、不倫関係に溺れているという罪を犯しているシャーリーマクレーンが、ふたりとも真人間になろうと思ったときにすべての問題が解決する作りは、じつに図式的で美しい。負債を返してまっさらになる、という現象のモチーフは完璧なのである。

 60年代の映画だけど、のっけから退屈するところがないというのもみごとな脚本だ。「お熱いのがお好き」もそうだけど、ビリーワイルダーの職人魂は平服するしかない。

 邦題のほうが優れているというのも稀有なケースだよな。といいつつこの時代は散見された気もする。日本の配給陣にもセンスがあった時代だと思う。諸行無常

 グランドホテルは、アパートの鍵貸しますのコメディシーンで出汁に使われていたから、それでなんとなく見直した。脂の乗り切ったころのジョン・バリモアを見ましょう、ついでにグレタガルポも見ましょう、というわかりやすい映画。グランドホテル形式と称される群像劇の手法については、過去にもう何度も擦ったので今さら言及はしないです。

 古き良き時代のアメリカ映画、今のほうが遥かに好きだなという実感があるのでもうちょっと見ようかなと思う。漏らしているやつも多いし。