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kokoha tekitou kousin blog jayo

ふりーれんとエロゲ

 ひととあらためてフリーレンの感想を語っていたら、やっぱ無数に問題点についてが出てきた。しかもどれも納得感がある。

 呪術とかもそうなんだけど、冨樫から影響を受けるのはいいとしても、それで模倣できているのがガワだけというのがかなり個人的には残念なポイントで、冨樫が作中倫理として敷いているリアリティのための努力みたいなのは反映できていないし、そこを反映させるのは才能がいるんだろうなと思う。自分の頭のなかの世界についてどれだけ真摯に捉えるかっていうのは巧くなっていくものでもないし修練して得られるものでもないのかもしれない

 それはそうとしてノラとと。シャチルートが終わった。

 わりとあっさりはしていた。シャチの最大の謎がギャグ調で済まされたのは、まあノラととらしくてよかったんじゃないかと思う。明日原ルートに比べて命題の数が少なくて、シャチがノラのことを家族以外として捉えることができればそれだけで一切の問題がなくなるというのはもうキャラの設定上仕方のないことだろうな

 ただ難を言えばもう少しシャチから見たフィルターの壊し方が丁寧だとよかったなとは思う。明日原のほうだと結局はじめノラを拒絶していた理由はきれいに回収していったわけで。それに比べたら、いなくなるくらいだったら家族じゃなくていいですのひとことで済ませるのは若干だけ弱いかな。

 コンテンツ性をエロパートに振っていそうだったから全年齢版だと尺的に短いのはしかたのないことだったのかも。

 というわけで最後、黒木ルートに入った。黒木、キャラとしては好きなんだよな。こういう不憫な扱いを受ける子が昔から好きになりがち。もう完全にギャグとして消化して追試クリアしたらノリでED流れるくらいでも笑えたと思う、黒木ルートは。

 でも明日原とかシャチに比べると家の問題があるからまだ命題が明確なんだよな。

 ノラとと、登場人物が多いわちゃわちゃしたパートのおもしろさが魅力だから、基本的に個々人ルートよりも共通ルートのほうがおもしろいという問題があるかもしれない。パトリシアルートはそのへんもうまく両立できていたからとくによかったのかな。

 たぶん出来でいったらパトリシアのひとり勝ちになるのはおおよそ読めてる。

 でも好きなのはお前だぞ明日原