マラッカの記憶。
古都マラッカ。1511年にポルトガルに征服されたという記憶しかない。ぼくの世界史知識も齢30にしてとうとう終わってきた感じがする。
クアラルンプールからはバスでだいたい2時間くらいだった。道中がおもしろくて景色をみていて飽きなかった記憶がある。切り崩した山、牛、切り崩した山、羊……。
マラッカは狭い町だった。古都だから当たり前かもしれない。ジョンカーストリートと呼ばれる繁華街(というか繁華道)と、おもに川沿いは栄えていて、だいたいそのあたりをぶらぶらする設計の町だった。
金土日の夜は祭りが開かれていて、突然竹下通りくらいの賑わい方になる。最終夜がちょうど金曜だったので祭りを楽しめた。めちゃくちゃ暑かった。原神の非公式グッズがたくさん売られていた。
①マッサージ
今回の旅行ではヘッドスパがやりたかった。というのもかねてよりこのブログにも書いているように、ぼくの頭皮は眼精疲労のせいでガチガチに張っていてどげんかせんといかん状態だったからだ。
そういうわけでジョンカーストリートから少しはずれた道にある、やけにマッサージ屋ばかり集っている通りで、とある一店に入った。中華系のマレーシア人がやっているカタコトの日本語の店だった。店内を覗いた感じ、ヘッドスパができるような環境ではなかったのだが、まあ頭皮がもみほぐされればそれでいいかと思い、ヘッドマッサージがないかどうかをたずねた。それもちゃんと何度もたしかめて臨み、あるある大丈夫と言われたので信じて入店したのだが、結果としてまともなヘッドマッサージは受けられなかった。
ぼくがされたことといえば、ぼくという客がやってきたという報を受けて外からやってきた明らかに地元のにいちゃんと思われる巨体の男に足の裏を破壊されたことくらいである。あと肩も。たぶんへたではなかったと思うんだけど、いかんせん「ちょっとマッサージに覚えがある地元のにいちゃんレベル」であるため、割高感がスゴかった。
そしてへたではないにせよ施術が雑である。
ちなみに足つぼだが、人差し指がめちゃくちゃ痛かった。そのにいちゃんが言うには「目が悪い人間はココが痛い」だそうで、ぼくが目が悪いので当たっていた。それと歩きすぎた日に痛い場所とやらも押されて、そこも痛かった。そういう経験があったので少し信用できたわけである。
肩と首も破壊された。こちらは技というよりもまさしく力技で、終わったあとはとにかく疲れた。痛みが残ったわけではないが、すっきり爽快になった感じはゼロだった。
頭皮もまともなマッサージではなかった。たんに硬いタオル越しに死ぬほど頭を削られただけである。髪の毛がめちゃくちゃ抜けた。
②カフェ
よかったカフェは圧倒的に「バブーンハウス」だ。
ここはもうぼくが写真を載せるよりも検索してもらったほうがはやいくらいなのだが、とにかく世界的な基準でいっても非常に高く、すばらしい喫茶店だった。
どうやら華僑の残した建物をマレーシアの若いアーティストたちが買い取って改修した店らしい。内装のレベルは過去イチくらいだった。
こんなんであった。しかもメニューもウェスタン風というか、非常においしいハンバーガーなどを出していた。
ちなみにこちらの店内で販売していたポストカードが売り切れていたので、サンプル品を売ってくれないか頼んでみたら、なんと気前のいいことにプレゼントしてくれた。
サイコーハッピーでした。
ほかにマラッカでやったこと→川に乗る、マジェスティックで本格マレー料理を食べる、謎の海賊船を見る、ストレイトモスクに行く、超デカいモールで迷う、等
けっこういろいろやったな。2泊3日で回り切れるといえば回り切れるけど、もう少し滞在していても楽しい街だったと思う。