マルコと銀河竜、クリアした。土曜一日かけてともだちとプレイした。
結果からいうと、ものすごく惜しいゲームだった。
銀河竜の設定と、メイン筋でやりたかったストーリーは伝わってくる。んだけど、尺がまったく足りていない。そのうえほとんど矛盾といっていい描写上の齟齬がある。恩田家の母と姉妹にまったく交わりがないのは致命的だった。
おそらく製作上なにかしらの都合で話がゆがまざるをえなかったのだろうな。わざわざラブの話を持ち出して母親を撃つ描写まで用意しているのなら、やはり母親という宝はすでにうしなわれていたという筋書きにする予定だったのではないかと思う。
CG1000点以上のADVゲームということで予算が追い付かなかったのか…。ハクアを筆頭に各キャラの掘り下げがこれほどできないのだったら、はじめからマルコとアルコにだけ焦点を当てる作りでよかっただろうに。
とにかく惜しかった。意味がない展開、キャラクターが多すぎた。市長なんだよまじで。
はと脚本をもっとも感じ取れたのはラブ編、というか主要なキャラクターが揃ってからだったと思う。はと先生がいちばんうまいのはイカれキャラたちが揃ったあとのわちゃわちゃなのに、マルコと銀河竜は舞台が整うのがかなり遅れたから、あのいつもの描写をはじめるのがかなり後のほうになってしまったのは痛手だった。せめてノラととレベルでコメディがずっとおもしろければよかったんだけどね、めずらしくかなりシリアスに振ってたからね……
やりたいことが透けていただけあって惜しさが際立つゲームだった。悪いゲームとはいわないけど、けして出来のいいシナリオともいえないと思う。とにかく中途半端。やはりノラととは話のボリュームに対してキャラを絞っていたのがよかったのか……。
よかったところ。
カトゥーンアニメーション。でもこれもカトゥーンであった意味はとくにないね。せめてADVパートでもちょっとは出番が欲しかった。
あとは銀河竜の設定。情報を食う生き物だから仲良くなった相手ともいずれ分かたれて必然的に孤独になるという設定はかなりよかった。実際、きちんと書けたらかなりよい話になっていたと思う。
悪い部分代表。セスみてーな悪役。AIが出力したのかというくらいテンプレで無意味だった。
期待していただけあって全体的にちょっと惜しさがすごすぎたなぁ。う～～～～～～～～～～～～～～～～～ん惜しい
